堆肥作りには、まず土の性質や構造をしりましょう

堆肥作り

土を知りましょう

身近にある土ですが、みなさんは土について考えたことがあるでしょうか?
私は考えたことが無かったです。

家庭菜園から肥料を気にして、堆肥にたどり着き、その時に初めて”土ってなんだろう?”と考えました 知って損はないと思います。一緒に勉強しましょう!

土は何で出来ているか知っていますか?

   土は以下の物質で出来ています。

  • 無機物 = 砂や粘土
  • 有機物 = 土壌生物や根っこ、腐植(落ち葉が分解された物)
  • 空気

また、固体と液体、気体で分けます。これを土の三相とも言います。

この三相の割合が、土壌の良し悪しを決めているみたいです。

畑の土と自分の庭の土の違いはここにあるようです。

畑の土は、作物が育ちやすい様に、排水性、通気性、保水力が良好であり、適度な養分も保たれています。そのため、土壌病原菌が少なくなっています。これは、農家の人が長い年月をかけて土壌改良をしてきた結果で得られたものなので、そう簡単に作れるものではないようです。

良質な三相構造の割合は

  • 固体  :  40~50%
  • 液体  :  25~30%
  • 気体  :  25~30%

 この割合の土だと、作物はよく育ち、病気にも罹りにくく、元気に育ってくれます。
 しかし、庭の土では、簡単にはこの割合にはなりません。

堆肥づくりと一緒に土もゆっくりと育てていきましょう。

土壌の性質にはいろいろある

固体を構成する、砂や粘土の割合や質は、地方によってずいぶんと違います。自分の庭の土と比べてみてください。

花崗岩風化土壌  瀬戸内海沿岸や日本海側
花崗岩が風化してできた土壌で、一番砂っぽく、ザラザラしている。
保水力も低く、すぐに水切れしてしまいます。

砂質土壌  新潟や神戸、鳥取、茨城などの一部地域
花崗岩風化土壌よりは粒子が細かく、腐植を含む土壌。
そのため、保水力は多少ある。

火山灰土壌  関東ローム層
保肥性や保水性は良好で、有機物にも富む土壌。通気性がやや劣る。

重粘土層  西日本
粘土量が多く、ねっとりしている。保水性は良好であるが、通気性に難がある。

沖積土壌  大きな河川の近く
有機物が豊富に含まれ、保肥性も保水性も通気性も良好。野菜作りには最も適している土壌。

これらの土質は土地の場所で判断できるが、地層は場所により若干異なるので目安にするといい。

土質の良し悪しを簡単に判別できる方法があるらしい!

  1. 土を適度に湿らせる
  2. 手に取り、強く握る
  3. 手を開いて、土の状態で判断する。
    手のひらの山を、指で軽く押すと崩れる    ⇒ 良質な土
手のひらで固まらない            ⇒ 砂質な土
手のひらの山を、押しても押し跡がつくだけ  ⇒ 粘土質の土
 

植物にとって良好な土の状態とは

  • 水はけが良い
  • 通気性が良い
  • 保水性・保肥性が良い

この3つを可能した状態を団粒構造といいます。

単粒構造と団粒構造ってなに?

単粒構造

 砂と粘土がバラバラの状態で重なり合い、隙間が狭いので水はけが悪い。更に水を保つ構造がないので、すぐに乾燥して固くなります。

団粒構造

 微生物がネバネバ液を出し、土粒同士が結びつき団粒となり、隙間が大きくなり、通気性や排水性が向上します。また団粒が保水機能を持つことで保水性や保肥性も向上します。

土質に合わせての土壌改良の方法とは

砂質の土

 保水性と保肥性が弱いので、粘土質の土(黒土・赤土)、バーミキュライト、ゼオライトを漉き込む。乾燥しやすいのでマルチをする。また肥料が流れやすいのでこまめに肥料を与える。

粘土質の土

 土が固く、通気性が悪いので、パーライトなどの多孔質資材を入れる。緑肥作物などを漉き込み、植物繊維を入れる。

この様に、土には構成、構造、土質と様々な要素で成り立っています。植物にとって、良い環境を作ることは、簡単にはできませんが、少しづつ手を入れることで、必ず環境は良くなり、収穫という形で恩返ししてくれます。

最後に

以上が土に関して知識でした。調べるといろいろとあり楽しくなりますが、とめどなく情報はありますね。人と土は昔からの付き合いなのでかなりの研究と改良がおこなわれている証拠です。

そんな先陣人の膨大な知恵を借りないわけにはいきません!

しかし、はじめのうちは失敗続きであったり、よくわからないことがいっぱいあるかもしれませんが、焦らず、土と一緒にゆっくりと育ちましょう。

わたしはまだまだ失敗だらけです。

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